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2008年11月23日 (日)
元厚生事務次官殺害事件・推理と感想

容疑者小泉の出身地が、いまボクがいる田布施町の隣町の柳井市だったことに驚いています。母子殺人事件の光市も、反対側に位置する隣町。
父親のインタビューが流れたとき、山口弁だなぁと思い字幕を見ると柳井市とありました。
「手紙を出したから読んでくれと電話があった。嫁さんでももろうたんかと思いよった」
人間は誰でも夢を見て、期待して人生を歩んでいます。しかし、期待通りに行く確率は極めて低く、多くの場合、反対になってやってきます。
少しくらいのズレなら、人生の確率から、そういうものよ、とあきらめられますが、これほど激しい期待のズレも、滅多にありません。結婚したのかも知れないという息子への期待が、殺人者になってしまったのです。
手紙が届くシーンが映し出されました。内容は発表されていません。この手紙の内容が、父親を更に深い絶望の淵に突き落としているような気がしてなりません。
推理です。
高校生の時、飼っていた犬を、容疑者が学校に行っている間に、父親が保健所に連れ行き処分してもらったことがあったそうです。
この少年は犬好きだった。
学校から帰ったら犬と散歩に行くのが楽しみだった。ところがある日、犬は保健所で殺されていた。ペットを飼った人でなくても、このショックと悲しみは、想像できます。
吠えて隣近所に迷惑だったから、と説明されても納得できるものではありません。
「親父のあの行為が俺の人生を狂わせた」と書いてあるのではないかと推理するのです。
ここにも、期待の逆転があります。犬と遊びたいという期待が逆転されたのです。
「俺に味あわせてくれた期待の逆転を、親父も味わってくれ」と手紙は言っているのではないかと思うのです。

この期待の逆転を殺人の動機にするには、飛躍があります。
容疑者は、秋葉原無差別殺人と同じ心理状況だったのではないでしょうか。
自分の今の境遇を、なにかになすりつけるために、必死に理由を考えてのではないか。この容疑者の場合、理由は無くてもいい、殺す相手は誰でもいい、とはならなかった。なにか理由が欲しかった。
それが、高校の時味わった「期待の逆転」に行き着いた。
この愛犬処分から、むりやり理屈を探したら、厚生事務次官に行き着いた。
なぜ厚生事務次官なのか、しかも、10年も20年も前に退官した人なのに、と首をかしげます。これは、容疑者が世の中の仕組みを知らないからで、常識人から見れば、理解しがたく見えても、容疑者の頭の中だけで結びつけば、行動はできるのです。バーチャルな世界、イメージの世界で結びつけばいいのだと思います。

容疑者の日常生活を知りたいと思います。
秋葉原事件の犯人と同じように、ガールフレンドはできない、友だちはいない、だれも自分を相手にしてくれない、そんな落ち込み方をしていたのではないかと想像します。
友だちの一言で人生が変わることがあります。
友だちの作り方を知らない不器用な青年だったと思います。

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コメント

>「親父のあの行為が俺の人生を狂わせた」と書いてあるのではないかと推理

 ドキッとします。
20年ぐらい前の長男が小学生の時、宿題をせずゲーム(「マリオ」とか言っていた)をするので取り上げ、その場で壊したことがあります。
いまさら後悔しても反省してもどうしようもありません。その後は何もなく過ごしていますが、突然、「親父のあの行為が俺の人生を狂わせた」と言われると絶句しそうです。

投稿: RSSでROMしている人 | 2008年11月24日 (月) 19時31分

こういう事を言うと、相手がどう思うかとか、このメールの文章は相手を傷つけるかもとか、相手の気持ちを考えられるようになったのは、やっとこの頃になってからです。どれくらい人を傷つけながら生きてきたか、反省多き人生です。

投稿: ねこ屋亭主 | 2008年11月24日 (月) 20時15分

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