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2010年9月19日 (日)
お布施の相場

イオングループが、葬儀事業を始めたのをきっかけに、HPで「お布施の目安」」を表示したら、全日本仏教会が猛反発。仏教の精神を踏みにじったと。
お布施や戒名料は寄付金であって、定額料金はビジネスのようで馴染まない。遺族それぞれの事情による変動相場制であるべきだ、と主張しています。
この抗議を受けて、イオンはHPの表示を削除したそうです。(18日朝日新聞夕刊)

法事の時、毎回悩みます。料金表があれば楽なのにと。
住職に聞いたことがあります。当然住職は答えません。
「お気持ちでいいのです」と。

お布施を差し出します。
住職は「お供えします」と言って受け取ります。
何へ、どこへ、お供えするのだろう、と不思議に思います。
「ありがとうございます」と言ったのを聞いたことがありません。
「僧侶へのギャラではない」という主張なのだろうと思います。
一旦、仏(?)へお供えして、そのお下がりを僧侶が頂戴するという迂回システムを想定しているように思います。出す方も受け取る方も、仏を介在させる事によって、僧侶と遺族の直接取引(ビジネス)ではないと思わせる仕掛けのように思います。

あの世が、どんな世界なのか知りませんが、戒名なしで出かけてみたいですね。
現世のままの名前でいいじゃないですか?受け入れてもらえないのかなぁ?

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コメント

時代が変わり、人びとの意識も変わった。
お寺は、昔の伝統に則り、檀家は伝統から離れて・・、ぎくしゃくは、この意識の差か? 
時代について行かないと、取り残されるような気がするけど・・・。

投稿: ねこ屋亭主 | 2010年9月21日 (火) 13時25分

先日「お布施について」の無料講演会があったので、
最近禅寺じみている私も行ってみました。
らビックリ...

お坊さんだらけ...
そう、傍聴者350人中お坊さんが7割くらいかな?
お坊さん自身もお布施金額に困っていらっしゃる!

講演は大学教授から芥川賞作家の現役住職まで、
様々な方からの見解で講演があり、
その後パネルトーク。

結局日頃のお付き合いがあってのお布施であり、
葬儀はビジネスにしてはならないという結論。
そうなんですよね、
昔の日本人は何かあればみなお寺へ相談...
寺子屋ですもん、もともと。

困ったときはお坊さんに頼っていたのでしょう。
教えを仰ぐ人だったのです。

今、頼る人がいなくて、
話せる人がいなくて、
自殺する人が一日96人ほどの日本、

私はもっとお寺を活用するべきだと思いますし、
葬儀だけやってもらうから対価を払わねば、
という檀家でない人が増えたことも問題のように思います。

寺社仏閣は日本の文化伝統の生き証人であります!

そう、お寺は会社ではなく、
お坊さんはビジネスマンではないのです。
昔からず~~~~っと(笑)。

投稿: 椎名由紀 | 2010年9月19日 (日) 22時53分

人の死をもって金儲けをしようとする考えがいやらしいと思います、私の先祖代々が門徒であったお寺を気持ちよく?脱退しました、戒名など要りません土になるのですから?。

投稿: 巨保 | 2010年9月19日 (日) 19時01分

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