« 出前授業 | トップページ | 政府がない国の不思議・ベルギー »

2011年2月24日 (木)
小麦の値上げに思う

「戦後」を知らない世代に伝えておきたいことがあります。
終戦は小学校(国民学校)1年生。先生や親父が言っていたことを鮮明に覚えています。
「アメリカ人は背が高くて体格がいい。戦争に負けるのは当たり前だ。彼らは、肉を食べパンを食べている」
その後、「生活改善運動」という国民運動が始まります。その運動の中に「パン食」が入っていたと思います。食べたことがないパンは、腹持ちが悪く好きになれませんでした。給食では「コッペパン」という名のパンを食べるようになりました。

テレビ番組で「EAT9」(イートナイン)という番組を作っていました。
スタッフが集めた資料に朝日新聞の「天声人語」の記事がありました。だいたい、次のような内容でした。
「筆者が自宅の金魚で実験した。ごはん粒を与えた金魚と食パンを与えた金魚では、明らかに差が出た。ごはん粒を与えた金魚はブヨブヨになり元気がない」
こんな非科学的なことを書いて、国民をパン食へ向かわせました。

アメリカは農業大国です。
占領した日本人の食生活を変えて、小麦を売り込む戦略だったのです。
このことは、大人になってから知ることになるのですが、当時は、本気で信じていて、アメリカの静かな戦略に気づきませんでした。多くの大人も、信じていたのではないかと思います。
今では「日本食」は世界の食べ物の中で一番ヘルシーといわれています。

パンを食べ出したのに、日本は、なぜ、小麦の生産を止めたのでしょうか?
不思議ではありません。生産されたら売れなくて困るからです。
結果、小麦消費の90%が輸入です。そして値上げです。
途上国での消費が伸びたこと、気候変動で世界的に収穫量が減少したことが原因です。
18%も値上げされたら、家計への跳ね返りも少なくありません。

大豆の生産も、日本は止めましたから、小麦の次は大豆です。
余っているときだけ売りつけて、足りなくなったら売ってくれません。
「その時どうする」を考えないできたツケが回ってきています。
物事が動く背景には、様々な陰謀や策略が潜んでいることを学ばなければなりません。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/505418/50955848

この記事へのトラックバック一覧です: 小麦の値上げに思う:

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。