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2013年2月18日 (月)
映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」

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実際に起きた事件(1961年)を取材し続けたテレビディレクターの作品。(東海テレビ)

死刑囚・奥西勝を仲代達矢、その母を樹木希林という実力演技派が演じます。
演技を見るだけでも楽しめます。
ドラマと実写映像を組み合わせたテレビ制作者ならではの作りは見事。
一度は自白しますが、その後は、自白を強要されたと主張しつづけ、度重なる再審請求を試みます。再審が決まる、喜ぶ、また棄却される、その繰り返しが続く。
裁判所への痛烈な批判にもなっています。
再審を認める裁判官は、退任間近、前途のある裁判官が再審決定を出すと出世に響くらしい。
死刑囚の奥西勝さんは現在87歳で、名古屋拘置所に収監されたまま。
「事件の概要」
地区の公民館で行われた懇親会に参加した32人のうち17人がぶどう酒を飲んで中毒症状になり5名が死亡した。被害者はすべて女性だった。ぶどう酒に混入された農薬が原因と断定。参加していた奥西勝さんが逮捕された。
渋谷・ユーロスペースで上映中。
「追記」
樹木希林さんへ、感想をファックスで送りました。
折り返し、携帯へ電話をもらいました。
久しぶりだったので、長話になりましたが、映画については、次のような感想を述べられていました。
「仲代さんとも話しましたが、二人が出演することで、この事件に関心を持ってくれる人が増え、えん罪に違いない人が殺されようとしていることや、裁判官のイヤらしさなど、知ってもらうことが出来たことが、演技がどうのこうのいうより、よかったのではないかと思います。」

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