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2013年5月 3日 (金)
安倍首相・中東歴訪の意味

ロシアに続いて、サウジアラビア、UAE、トルコの中東歴訪は「資源外交」とマスコミは呼んでいます。原油やガスは、問題なく購入できているのに、なぜ資源外交なのか、ヘンだな、と思っていました。

昨晩の「報道ステーション」で、歴訪の旅が、原発を売り込むセールスの旅だったことが分かりました。
福島を逆手にとって「福島を経験した日本が、技術力は一番高い」と。
広島と長崎で、何十万人も殺され、福島で、何十万人もの人々を故郷から追い出しました。
放射能被害の残酷さは、世界で一番、日本人が知っています。
その危険性を知りながら、大型商談だとトップセールスをする安倍晋三を、ボクは、人間性を持った人間か、と疑います。
武器を売って儲ける商人を「死の商人」といいます。
原発は、人を殺すことが目的ではありませんが、その危険性を大きく孕んでいます。なので、ボクは、原発商人を「死の商人」の仲間に入れます。
自動車だって、交通事故で、人を殺すではないか。確かに、そうです。しかし利便性の方が何百倍も高いので、我々は、自動車を作り続け、売り続けます。
原発だって、同じ理屈だよ。危険度はあるが、利便性の方がはるかに高い。
これが、経済をベースにした安倍晋三の論理だと思います。
放射能被害の非人道性は、自動車事故に比べるわけにいきません。
電気を作る事は、原発でなくても出来る、それは証明済みです。
それは高い。そんなことはありません。福島事故で、今からの処理には天文学的なお金がかかります。
自然エネルギーの技術を売り込んだ方が、どれだけ人類にとって幸せか、経済的効果ではなく、人間の生存という観点から行動して欲しいと切に願います。

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