2014年3月23日 (日)
松元ヒロの芸
彼は、単純なお笑い芸人ではない。すべてが社会ネタ。
社会の動きに関心が無ない人は笑えない。
小保方晴子、佐村河内守、橋下徹は、つかみネタ。
圧巻は、人権問題を扱った被差別部落をテーマにした映画紹介。
「みえない手錠をはずすまで」
狭山事件の石川一雄さんの人生。
「ある精肉店のはなし」
牛を育て殺しさばき販売する精肉店一家の物語。
二つの映画に流れるテーマは被差別部落。
2本の映画の紹介の間に、クレイジーキャッツの植木等さんの話を折り込み、「スーダラ節」を歌いながら、笑わせる。
深刻なテーマを笑いの中で伝える手法は、年々進化。見事。
ネタばらしになりますが、植木等さんのお父さんは、僧侶で、部落問題での活動家で、子どもに「平等」から「等」と名付けたのだそうです。
出征兵士に「人を殺すなよ、生きて帰れ」と励まして投獄されたり、自分は部落出身者ではないと思うことが、すでに差別なんだ、と言い続けた方だったそうです。
紀伊國屋ホール(400席)を4日間、満席にする。
「テレビに出られない芸人」松元ヒロにエール。
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