何回、同じ話を聞いても、同じように腹をかけて笑える話が、ボクには3っあります。
1)島田洋七さん。
お母さんを連れてハワイへ行きました。入国の時、目的を聞かれるから「sightseeing(サイトシーイング)と答えなさいと言ったら、
「カタカナはよう覚えん」と言う。だったら「斎藤寝具店」と言えと教えました。サイトシーイングに聞こえるからと。
飛行機の中でお母さんは何回も「斎藤寝具店」を繰り返し、覚えていました。そして、入国審査になりました。お母さんは「斎藤寝具店」と言いませんでした。なんと「山田ふとん店」と言ったのです。
2)南こうせつさん。
お父さんが亡くなって、葬儀が終わりお骨を自宅に持ち帰りました。そのお骨を前にして、兄弟3人がお母さんを慰めました。
「僕らが支えるから、元気出してね」と。お母さんは、じっとお骨を眺めながら「好きじゃなかった」とポツリ。
3)野際陽子さん。
NHKへ入局して寮に入りました。ある夜、彼女の部屋に泥棒が入りました。
「ねーちゃん、お金くれ」
震えながら聞きました。
「いくら欲しいの?」
「7千円」
「1万円しかないからお釣りをちょうだい」
「馬鹿野郎、お釣りがあるくらいなら泥棒なんかに入らねえ」
「じゃちょっと待ってなさい。タバコやで両替してくるから」
「ダメだ、逃げるだろう」
結局1万円渡して帰ってもらったそうです。
後に、その泥棒から手紙が来たそうです。
「その節にはお世話になった」と書いてあったそうです。
野際さんは亡くなったので、この話を聞けなくなったのが残念です。